日本中東学会

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第40回年次大会
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日本中東学会第40回年次大会プログラム

掲載日:2024年5月4日

日時:2024年5月11日(土)、12日(日)

開催校:東京大学(駒場キャンパス)

第一日目:2024年5月11日(土)

14:00–16:40
公開講演会(*ハイフレックス方式:対面とZoomの併用)
17:00–17:50
日本中東学会総会(*ハイフレックス方式:対面とZoomの併用)
会場:東京大学駒場Iキャンパス18号館ホール(東京都目黒区駒場3-8-1)
  • 京王井の頭線「駒場東大前」駅から会場まで徒歩3~5分
18:00-20:00
懇親会
会場:生協食堂2階(公開講演会・総会会場から案内あり)

【公開講演会】
マイノリティが照らし出す中東世界

中東地域の的確な理解には、地域のさまざまな民族や宗教が複雑に織りなす多様性の検討が欠かせない。本公開講演会では、中東地域のマイノリティに着目し、通史的・地域横断的な形で人びとが示してきた葛藤や取り組みを論じることで、今後の中東地域のあり方と中東研究のあり得べき方向性を考えていきたい。

プログラム:

全体司会:
大塚 修(東京大学/大会実行委員)
講演者:
宇田川彩(東京理科大学)
「中東から広がるユダヤ世界:南米とのネットワークを中心に」
講演者:
三村太郎(東京大学)
「前近代における宗教的マイノリティ一家と科学知:サービト・イブン・クッラとサービー家を中心に」
講演者:
浜田華練(東京大学)
「フィクションか、祈りか:中世アルメニア語文学におけるムスリムのキリスト教改宗」
質疑応答・全体討論
討論者:
辻 明日香(川村学園女子大学)
討論者:
山口昭彦(上智大学)
閉会挨拶:
高橋英海(東京大学/大会実行委員長)
主催:
日本中東学会
共催:
東京大学中東地域研究センター(UTCMES)

第二日目:2024年5月12日(日)

企画セッション
13:00–14:30/14:40–16:10(*対面方式)
個人研究発表
9:30–11:50/13:00–16:10(*対面方式)
*氏名の右側の( )内は所属、Jは大学院生を示す。
会場:
東京大学駒場Iキャンパス5号館(東京都目黒区駒場3-8-1)
京王井の頭線「駒場東大前」駅から会場まで徒歩3~5分
キャンパスマップ 外部サイトへのリンク

【企画セッション】

セッション1-1(場所:5号館511教室)
13:00–14:30
Social Change in the Arab states of the Gulf: New Manifestations, Evolving Dynamics

Chair:
Shuji Hosaka (JIME center, President of JAMES)
Presenter:
Namie Tsujigami (Sophia University),
“Adjusting and Adapting to Changes: Changed Lifestyles of Saudi Women”
Sean Foley (Middle Tennessee State University),
“Vision 2030 and the Saudi Film Industry”
Matthew Gray (Waseda University),
“The Potential for Perfumery Research on the Arab Gulf States”

セッション1-2(場所:5号館512教室)
13:00–14:30
「スーフィー的なるもの」を問う

司会:
澤井真(天理大学)
発表者:
澤井 真(天理大学)
「『スーフィー的なるもの』とは何か」
近藤文哉(明治大学)
「『スーフィー的なるもの』の分析道具としての言説的伝統」
丸山大介(防衛大学校)
「『ス-フィー的なるもの』はいかに構築されるのか?:スーフィズム・イスラーム主義・サラフィー主義の三者関係に着目して」
高橋 圭(東洋大学)
「スーフィズムからイフサーンへ:アメリカのムスリム社会における『スーフィー的なるもの』」

セッション1-3(場所:5号館523教室)
13:00–14:30
アラブ世界の非国家主体による疑似国家統治

司会:
青山弘之(東京外国語大学)
発表者:
青山弘之(東京外国語大学)
「国家を志向しない統治主体:シリア北西部と北東部の統治の実態」
山岡陽輝(慶應義塾大学 J)
「シリアにおける解放党の活動:非国家主体間の関係性を中心に」
小林 周(日本エネルギー経済研究所)
「リビアにおける「非統治空間」の発生と非国家主体の活動」

セッション1-4(場所:5号館524教室)
13:00–14:30
デジタル化時代におけるオーラル文化の新発現とその形態:西アジア・イスラーム圏の共時的比較

司会:
中村菜穂(大阪大学)
発表者:
竹田敏之(立命館大学)
「アラブ詩の伝統と革新:湾岸諸国におけるオーラル文化の再興」
千葉悠志(京都産業大学)
「娯楽、政治、伝統文化:現代のアラビア語の詩番組での邂逅」
ダヌシュマン・イドリス(立命館大学)
「宗教詩と音楽の融合:現代トルコにおけるイスラーム聖歌(İlâhî)の復興をめぐる一考察」
須永恵美子(東京外国語大学)
「Zoomを利用した双方向型オンライン詩会の台頭と詩人・聴衆関係の変化」
コメンテーター:
黒田彩加(京都大学)

セッション2-1(場所:5号館523教室)
14:40–16:10
イエメン内戦と中東地域秩序:「国際化した内戦」は何を変えたか

司会:
大坪玲子(東京外国語大学)
発表者:
吉田智聡(防衛省防衛研究所)
「フーシー派の政治・軍事能力とその限界」
近藤重人(日本エネルギー経済研究所)
「サウディアラビアの対イエメン政策の変化と展望」
佐藤佳奈(日本エネルギー経済研究所)
「アラブ首長国連邦(UAE)のイエメン内戦への関与と思惑」
コメンテーター:
千坂知世(名古屋商科大学)

セッション2-2(場所:5号館524教室)
14:40–16:10
アラビア語学習とアイデンティティ

司会:
山本 薫(慶應義塾大学)
発表者:
大隼エヴァ・ハッサン(慶應義塾大学)
「複層的なアイデンティティ:アラビア語圏における『アラブ』認識」
ヌール・ムフリホ(慶應義塾大学 J)
“Cultural Activities in Second Language Classrooms for Developing the Linguistic Competence”
山本 薫(慶應義塾大学)
「在日アラブ人子弟を対象としたアラビア語教育の現状と展望」
コメンテーター:
鷲見朗子(京都ノートルダム女子大学)

【個人研究発表】

第一部会(場所:5号館511教室)

司会:
辻上奈美江(上智大学)
1-1) 09:30–10:10
Noor J. E. Abushammalah (Kyushu University, J), “The Privileged Diaspora and their Struggle for Freedom from Without”
1-2) 10:20–11:00
中西 萌(京都大学 J)「不確実性が生み出すシリア難民の経済的生存戦略:日本を事例として」
1-3) 11:10–11:50
鈴木慶孝(日本学術振興会)「トルコの多文化共生の実現に向けた課題:移民・難民・マイノリティの包摂を焦点にして」
司会:
野口舞子(信州大学)
1-6) 14:40–15:20
シェッダーディ・アキル(慶應義塾大学)「モロッコ大震災被害に伴う居住地の復興と再建築の課題」*オンライン発表(会場配信)

第二部会(場所:5号館512教室)

司会:
菊地達也(東京大学)
2-1) 09:30–10:10
藤本あずさ(京都大学 J)「個人型スーフィズムとスピリチュアリティ:トルコ都市部の若年層を対象として」
2-2) 10:20–11:00
棚橋由賀里(京都大学)「15–16世紀モロッコのスーフィーによる社会改革:タリーカ・ジャズーリーヤを中心に」
2-3) 11:10–11:50
東長 靖(京都大学)「存在一性論の7次元説」
司会:
守田まどか(東京外国語大学)
2-6) 14:40–15:20
小野仁美(東京大学)「両性具有者をめぐるイスラーム法学説の形成:ハナフィー派とシャーフィイー派の比較検討」
2-7) 15:30–16:10
水谷 周(日本ムスリム協会)、前野直樹(日本ムスリム協会)「イスラームにおける直観」

第三部会(場所:5号館513教室)

司会:
黛 秋津(東京大学)
3-1) 09:30–10:10
竹村和朗(高千穂大学)「エジプトの家族と刑法:婚姻の動産の不正浪費の罪に注目して」
3-2) 10:20–11:00
田辺清鼓(京都大学 J)「持続可能な生活基盤を探る:トルコの乾燥農地における水資源管理と女性たちの親密なつながりに関する研究」
3-3) 11:10–11:50
後藤絵美(東京外国語大学)「イスラームにおける男女平等論の展開:国際規範をめぐるムサーワーの思想と戦略」
司会:
村山木乃実(日本学術振興会)
3-4) 13:00–13:40
鎌田由美子(慶應義塾大学)「イスラーム美術と近代日本:明治期以降の画家とコレクターをめぐって」
3-5) 13:50–14:30
小島 宏(早稲田大学)「コロナ禍中の英国ムスリムの宗教行動変化と健康」
3-6) 14:40–15:20
ソホラブ・アフマディヤ―ン(筑波大学 J)「在日クルド人ディアスポラにおける政治意識と団体活動」

第四部会(場所:5号館514教室)

司会:
保井啓志(同志社大学)
4-1) 09:30–10:10
野中 葉(慶應義塾大学)「日本の若者世代のイスラーム教徒:『ヤングムスリム』とその活動に焦点をあてて」
4-2) 10:20–11:00
堀拔功二(日本エネルギー経済研究所)「日本における『ドバイ』イメージの形成と流通」
4-3) 11:10–11:50
Nicholas Mangialardi (Williams College), ““Nile Samurai”: Ragai Wanis and Egypt’s Global 1960s”
司会:
秋葉 淳(東京大学)
4-4) 13:00–13:40
森 才人(早稲田大学 J)「城塞のなかの都市社会:オスマン朝支配初期カイロにおける軍人層の生活圏(1517–1538)」
4-5) 13:50–14:30
澤 裕章(東京大学 J)「アラビア医学のペルシア語文化圏における受容と発展:『ホラズムシャーの貯蔵庫』にみる『医学典範』の薬学的影響」
4-6) 14:40–15:20
倉野靖之(中央大学 J)「英国統治期パレスチナにおけるアラブ人の政治活動と英国の治安維持政策」
4-7) 15:30–16:10
Nami Murata (Tokyo University of Foreign Studies, J), “Dress in National Uniform: the Ottoman Empire’s Adoption of the Wilsonian Principles”

第五部会(場所:5号館521教室)

司会:
鶴見太郎(東京大学)
5-1) 09:30–10:10
岡部友樹(学会員)「武装組織から政治政党へ:内戦からポスト内戦期レバノンにおける政党の変化」
5-2) 10:20–11:00
Alaa Elsharqawy (Cairo University, J), “Japan and the Egyptian/Israeli conflict until 1970”
5-3) 11:10–11:50
渡邊文佳(早稲田大学 J)「『アラブの声』で語るモロッコ人活動家:1953‒55年のラジオ・カイロとモロッコ独立運動」
司会:
柳沢崇文(日本エネルギー経済研究所)
5-4) 13:00–13:40
上山 一(釧路公立大学)「イスラム銀行利用者の購買意思に影響を与える宗教性に関する実証研究:ヨルダンでの聞き取り調査から」
5-5) 13:50–14:30
武石礼司(東京国際大学)「中長期経済予測およびシナリオと中東・北アフリカ諸国の政策選択」
5-6) 14:40–15:20
上野 祥(創価大学)「スィースィー政権下エジプトのC型肝炎撲滅政策」
5-7) 15:30–16:10
小山 友(千葉大学 J)「オランダの右派ポピュリズム政党『民主主義フォーラム』におけるムスリム有権者の政治的代表としての可能性の検討」

第六部会(場所:5号館522教室)

司会:
渡邊祥子(東京大学)
6-1) 09:30–10:10
松田和憲(京都大学)「反過激主義と反テロのファトワー:『パキスタン・メッセージ』に着目して」
6-2) 10:20–11:00
米田優作(立命館大学 J)「現代エジプトにおけるサラフィー主義者のジハード観:ダアワ・サラフィーヤの生存戦略に着目して」
6-3) 11:10–11:50
中村 覚(神戸大学)「サウディアラビアの修正ワッハーブ主義への変容:全方位均衡論による説明」
司会:
徳永佳晃(日本学術振興会)
6-4) 13:00–13:40
阿部達也(上智大学 J)「北クルディスタンにおけるマドラサ教育活動とクルド人の学問教育伝統」
6-5) 13:50–14:30
松永泰行(東京外国語大学)「スーフィー・タリーカとイスラーム覚醒・復興:へウラマーン/オウラマーナート(クルディスタン)の事例」
6-6) 14:40–15:20
岡野内 正(法政大学)「パレスチナ問題と中東および人類社会の未来:獄中のアブドゥッラー・オジャランのクルド問題解決見通しに照らして」

第七部会(場所:5号館523教室)

司会:
渡邊 駿(日本エネルギー経済研究所)
7-1) 09:30–10:10
松尾昌樹(宇都宮大学)「政治的『石油の呪い』は中東に存在するか:地域間比較と時間に焦点をあてる分析手法の提案」
7-2) 10:20–11:00
足立真理(日本学術振興会)「インドネシアにおけるザカートに関するTwitter(現X)分析:オンライン空間での敬虔さに着目して」
7-3) 11:10–11:50
酒井啓子(千葉大学)「地域研究と国際関係論の融合を目指す:中東地域研究からの射程」

第八部会(場所:5号館524教室)

司会:
濱田聖子(東京大学)
8-1) 09:30–10:10
村上武則(東京外国語大学)「南部クルド諸語の現在とその位置付け」
8-2) 10:20–11:00
榮谷温子(慶應義塾大学)「クルアーンにおける修辞疑問文:特にhal疑問文を中心として」
8-3) 11:10–11:50
田中悠子(日本学術振興会)「イスラーム初期における『論駁』関係の分析」

Wifiの利用について

すべての会場でeduroam、UTokyo-Guest wifi(携帯電話での登録が必要)が利用可能です。

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主催・共催

主催:
日本中東学会
共催:
東京大学中東地域研究センター(UTCMES)

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