日本中東学会第39回年次大会プログラム
掲載日:2023年5月8日
日時:2022年5月13日(土)、14日(日)
開催校:筑波大学地中海・北アフリカ研究センター
第一日目:2023年5月13日(土)
- 13:00-15:40
- 公開講演会(*ハイフレックス方式:対面とZoomの併用)
- 16:00-17:00
- 日本中東学会総会(*ハイフレックス方式:対面とZoomの併用)
会場:つくば国際会議場(3F)中ホール300(茨城県つくば市竹園2-20-3)
https://www.epochal.or.jp/ja/ ※TXつくば駅から徒歩約8分 - 18:00-20:00
- 懇親会
会場:ホテル日航つくば・本館(3F)ジュピター
(茨城県つくば市吾妻1丁目1364-1)
https://www.nikko-tsukuba.com/banquet/jupiter/
※TXつくば駅から徒歩約2分
【公開講演会】
「不確実な時代における中東研究の可能性:化石燃料、食薬資源、再生可能エネルギーの観点から」
第一次石油危機から50年を迎え、新型コロナ拡大やウクライナ危機による食料・エネルギー価格高騰等が起こる中、SDGs(持続可能な開発目標)達成や人々のwell-being向上を図ることは重要な課題となっている。中東地域は、エネルギー安全保障の観点から日本にとって重要なパートナーであるとともに、石油や天然ガス等の化石燃料、食薬資源、太陽光や水素を含む様々な資源の宝庫であり、今後の新たな発展の可能性を秘めている。また、現在世界が直面している気候変動は、中東と日本の関係や今後の協力の在り方に大きな変化をもたらしている。本公開講演会では、中東と日本の過去と現在、そしてポストコロナを含む今後50年を見据え、化石燃料、食薬資源、再生可能エネルギーの観点から、不確実な時代の中でも、中東地域にはどんな魅力やポテンシャルがあるのか、持続可能な社会に向けて日本と中東はどのような課題を共有し、どのような協力が可能か、また、今後どのような中東研究が求められているのか等を議論する。これにより、中東地域についての理解を深めるともに、中東研究に新たな視座を拓くことを目的としたい。
プログラム:
- 司会 :
- 松尾昌樹(宇都宮大学/大会実行委員)
- 13:00-13:05
- 開会挨拶:柏木健一(筑波大学/大会実行委員長)
- 13:05-13:10
- 開催校挨拶:木越英夫(筑波大学地中海・北アフリカ研究センター)
- 13:10-13:40
- 講演者:近藤重人(日本エネルギー経済研究所)
「中東・日本関係の過去と将来:エネルギー安全保障と気候変動の視点から」 - 13:40-14:10
- 講演者:礒田博子(筑波大学)
「北アフリカ食薬成分機能性解析の文理融合研究による新展開」 - 14:10-14:40
- 講演者:岡島敬一(筑波大学)
「再生可能エネルギー由来水素製造とサプライチェーン:中東への期待」 - 14:40-14:50
- 休憩
- 14:50-15:00
- 討論者:塩尻和子(筑波大学、アラブ調査室)
- 15:00-15:10
- 討論者:長沢栄治(東京大学)
- 15:10-15:30
- 質疑応答・全体討論
- 15:30-15:40
- 閉会挨拶:保坂修司(日本エネルギー経済研究所/日本中東学会会長)
- 主催:
- 日本中東学会
- 共催:
- 筑波大学地中海・北アフリカ研究センター
- 協力:
- (一社)つくば観光コンベンション協会、つくば市
第二日目:2023年5月14日(日)
- 企画セッション
- 12:20-13:50(*対面方式)
- 個人研究発表
- 9:30-12:10/14:00-16:40(*対面方式)
*氏名の右側の( )内は所属、Jは大学院生を示す。 - 会場:
- 筑波大学筑波キャンパス春日エリア(茨城県つくば市春日1-2)
https://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/access/access/
※TXつくば駅から徒歩約9分
【企画セッション】
12:20-13:50(場所:情報メディアユニオン講義室 101-1)
「ポスト2003イラクにおけるアート、ワタン/ホームランド、抵抗」
- 司会:
- 岡真理(早稲田大学)
- 発表者:
- 相澤恭行(文化芸術団体ChalChal)「アートの視点から:ワタンの再創造へ」
岡真理(早稲田大学)「文学の視点から」
酒井啓子(千葉大学)「路上の抵抗から」 - コメンテーター:
- 李英哲(朝鮮大学校)
【個人研究発表】
第一部会(場所:7A101)
- 司会:
- 澤井一彰(関西大学)
- 1-1) 09:30-10:10
- 秋葉淳(東京大学)「オスマン帝国シャリーア法廷の役割の再検討:1840年代の法廷収入簿より」
- 1-2) 10:10-10:50
- 篠田知暁(東京外国語大学)「この世で最も不幸な人々:16世紀モロッコの改宗者たち」
- 1-3) 10:50-11:30
- 伊藤匠平(東京大学 J)「サロニカ社会主義労働者連盟の活動からみるオスマン末期の社会主義者と労働者」
- 1-4) 11:30-12:10
- 早矢仕悠太(東京大学 J)「中世マーリク派法学における相隣権概念の再検討」
- 司会:
- 吉村武典(大東文化大学)
- 1-5) 14:00-14:40
- 大河原知樹(東北大学)「家族の歴史を復元する:ダマスカスの事例」
- 1-6) 14:40-15:20
- 松原康介(筑波大学)「古代都市の再構築:ダマスクス1968年マスタープランの研究」
- 1-7) 15:20-16:00
- 中鉢夏輝(京都大学 J)「インドネシアにおけるエコ・モスクの成立背景:水・環境倫理・イスラーム法の観点から」
- 1-8) 16:00-16:40
- Aqil Cheddadi (Keio University) “Defending the Right to the City: Community Activism and Resistance of Moroccan Bidonville Dwellers to Forced Relocation”
第二部会(場所:7A102)
- 司会:
- 錦田愛子(慶應義塾大学)
- 2-1) 09:30-10:10
- 大坪玲子(東京外国語大学)「韓国で働くイエメン難民」
- 2-2) 10:10-10:50
- 望月葵(日本学術振興会特別研究員)「シリア難民危機をめぐる受入国の論理:人道主義と安全保障の観点から」
- 2-3) 10:50-11:30
- 鈴木慶孝(日本学術振興会特別研究員)「トルコのシティズンシップ―移民・難民・マイノリティの包摂を焦点として」
- 2-4) 11:30-12:10
- クレシ・サラ好美(慶應義塾大学 J)「日本に暮らすムスリム第二世代:学校教育現場における実態の検証」
- 司会:
- 堀井聡江(桜美林大学)
- 2-5) 14:00-14:40
- 小島宏(早稲田大学)「コロナ禍の英国におけるムスリム若者におけるインターネット利用と宗教関連行動」
- 2-6) 14:40-15:20
- ハシャン・アンマール(立命館大学)「現代ワクフ(寄進財産)研究とイスラーム・フィンテックの新段階へ向けて:課題と展望」
- 2-7) 15:20-16:00
- 桐原翠(立命館アジア・日本研究機構)「国際的なハラール産業の拡大の新動向:マレーシアのイスラーム経済政策との相関から」
- 2-8) 16:00-16:40
- 佐藤馨大(秋田大学 J)「イランにおける新型コロナウイルスの感染状況と大気汚染の関係」
第三部会(場所:7A103)
- 司会:
- 黒木英充(東京外国語大学)
- 3-1) 09:30-10:10
- 岡崎弘樹(亜細亜大学)「シリア・ムスリム同胞団員のパルミラ監獄手記を読む」
- 3-2) 10:10-10:50
- 浪内紫雲(東京外国語大学 J)「シリアにおける市民社会と政権との関係:シリア開発信託を事例として」
- 3-3) 10:50-11:30
- So Yeon Ahn (Dankook University) “A Study on the Changes and Challenges Facing Islamic Parties after the Arab Spring: The Transformation of Tunisian and oroccan Islamic Parties from Marginalized Political Parties to Established Political Parties”
- 3-4) 11:30-12:10
- Mostafa Khalili (Kyoto University) “The Protest Movement in Iran from the Lens of Peripheries: The Perception of the “Woman, Life, Freedom” Movement Among Ethnic Minorities”
- 司会:
- 岡崎弘樹(亜細亜大学)
- 3-5) 14:00-14:40
- 𠮷田智聡(防衛省防衛研究所)「反乱軍から擬似的国家治安機関への道程:フーシー派の国民軍プロパガンダに関する一考察」
- 3-6) 14:40-15:20
- 岡野内正(法政大学)「男を殺せ!:アブドゥッラー・オジャランの武装ジェンダー革命論」
- 3-7) 15:20-16:00
- 山岡陽輝(慶應義塾大学 J)「現代におけるイスラーム国家の構想:解放党の『カリフ制国家』構想を事例として」
第四部会(場所:7A104)
- 司会:
- 鈴木啓之(東京大学)
- 4-1) 09:30-10:10
- 山本健介(静岡県立大学)「コロナ禍初期の東エルサレム:『生の序列化』とパレスチナ人の危機対応」
- 4-2) 10:10-10:50
- 江﨑智絵(防衛大学校)「ガザ指導部を中心とするハマースの対外政策:ハニーヤ政治局長の1期目(2017~2021年)を事例として」
- 司会:
- 濱中新吾(龍谷大学)
- 4-3) 14:00-14:40
- 岡部友樹(大阪経済法科大学)「レバノン内戦における宗派と暴力:集団内暴力と集団間での紛争に着目して」
- 4-4) 14:40-15:20
- 児玉恵美(東京外国語大学 J)「レバノン内戦期における強制移動:レバノン人キリスト教徒の故郷をめぐる記憶から」
- 4-5) 15:20-16:00
- 李乘漢(神戸大学 J)「イスラエルにおける核兵器開発及び保有政策の不透明性:ディモナ原子炉をめぐる1960年代の国内政治過程とソ連の軍事的脅威」
- 4-6) 16:00-16:40
- 中村友紀(筑波大学 J)「占領影響下のヨルダン川西岸地区における農業普及がパレスチナ人農家の技術の採用に及ぼす効果の定量的分析」
第五部会(場所:7A105)
- 司会:
- 岡野内正(法政大学)
- 5-1) 09:30-10:10
- 近藤文哉(上智大学)「現代エジプトの預言者・聖者生誕祭における国家の管理・統制および市民の祝祭経験に関する一考察」
- 5-2) 10:10-10:50
- 山口匠(東洋大学)「現代モロッコにおける権威主義体制の動態:パンデミック後のマフザン体制を問う」
- 5-3) 10:50-11:30
- 村上拓哉(中東戦略研究所)「王朝君主制の終焉?:湾岸諸国における君主・皇太子への権力集中の趨勢」
- 5-4) 11:30-12:10
- 米田優作(立命館大学 J)「現代エジプト権威主義体制下におけるサラフィー主義者の政治姿勢:ヌール党関係者の著作分析から」
- 司会:
- 渡邊駿(日本エネルギー経済研究所)
- 5-5) 14:00-14:40
- 白谷望(愛知県立大学)「2021年モロッコ国民議会選挙におけるイスラーム主義政党の惨敗と王党派政党の躍進」
- 5-6) 14:40-15:20
- 青木健太(中東調査会)「イランの対外政策と非国家主体:アフガニスタン人の動員を事例に」
- 5-7) 15:20-16:00
- 中村覚(神戸大学)「ムハンマド・ビン・アブドゥルワッハーブはなぜムスリムと戦ったのか」
第六部会(場所:7A106)
- 司会:
- 柳谷あゆみ(公益財団法人東洋文庫)
- 6-1) 09:30-10:10
- 竹田敏之(立命館大学)「アラビア語研究の新分野としての文法源学(Usul al-Nahw)」
- 6-2) 10:10-10:50
- 榮谷温子(慶應義塾大学)「総称指示との関係から見たアラビア語の『一般化(タアミーム)』」
- 6-3) 10:50-11:30
- 村上武則(東京外国語大学)「クルド語翻訳と古典の『クルド化』」
- 司会:
- 菊地達也(東京大学)
- 6-4) 14:00-14:40
- 濱田聖子(東京大学)「ジャーヒズ作品における『真面目さと冗談』の手法」
- 6-5) 14:40-15:20
- ウェルズ桜(立命館大学 J)「リファーア・タフターウィーによる文化間対話の試みと意図:『パリ要約のための黄金の精錬』を中心に」
第七部会(場所:7A210)
- 司会:
- 後藤絵美(東京外国語大学)
- 7-1) 09:30-10:10
- 黒田賢治(国立民族学博物館)「1907年マッカの旅?:中島裁之の世界旅行と国際親善」
- 7-2) 10:10-10:50
- へバタッラー・オマル(名古屋大学)「エジプトと日本のお互いのジェンダー表象」
- 7-3) 10:50-11:30
- Nicholas Mangialardi (Williams College) “Japan in Egyptian Popular Culture”
- 7-4) 11:30-12:10
- Alaa Elsharqawy (Cairo University J) “Japan and Suez Crisis”
日本中東学会第39回年次大会実行委員会
- 委員長:
- 柏木健一
- 事務局長:
- 松原康介
- 委員:
- 岩崎えり奈、江﨑智絵、上山一、近藤重人、佐藤麻理絵、塩谷哲史、松尾昌樹
会場
5月13日(土)公開講演会・総会(つくば国際会議場 3F 中ホール300)
5月14日(日)個人研究発表・企画セッション(筑波大学春日エリア)
筑波大学春日エリア周辺地図
大会についての連絡先
日本中東学会第39回年次大会実行委員会事務局
〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学地中海・北アフリカ研究センター
電話:029-853-3992、ファクス:029-853-5776
E-mail:james2023tsukuba[at]gmail.com([at]は@に読み直してください)