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2002年度第3回理事会報告

日時 2002年7月20日(土) 午後2時-6時
場所 東京大学文学部アネックス会議室
出席 加藤博、臼杵陽、大塚和夫、私市正年、小杉泰、小松久男、三浦徹、長沢栄治
欠席 岡野内正、永田雄三、羽田正(在外)

議題
会則改正問題
1.理事・会長任期制限について

  • 学会の規模が拡大し、国内外の研究団体との交流も増えているので、会務を理事が分掌し、会長と事務局長が2年任期で交替しても、継続性が維持できる体制をつくる。
  • 会務の分掌 会長(代表・窓口=顔)、事務局(会計、名簿、総務)、編集(AJAMES)、広報(ニューズレター、ホームページ)、国際交流(AFMA、WOCMES、英文ニューズレター、ホームページ)、企画(講演会、出版事業)、学術会議。主は、事務局、編集、国際交流の3本柱。
  • 現行会則9条の、理事連続3期、会長連続2期の制限規定には整合性を欠く点があるが、上記のような分掌体制を築くことができれば、会長が1期で交替することになっても、直ちに運営上の支障をきたすことはなくなる。したがって、分掌体制を築くことを優先し、現段階での会則改正は行わない。
  • 特定の人に会務が集中しないように、理事の任期が通算5期をこえた場合には、選挙で選出されても辞退することを認める(第9期理事会申し合わせ)。
  • 特任理事の任期 特任期間を含めて連続3期を勤めれば、理事選挙での候補者名簿からはずすようにする。しかし、連続3期を勤めたあとに、特定の任務を理事として委嘱することができる余地は残すべきだろう。会則上どうするかは、継続審議する。
  • 理事の定数(細則VII-2) 学会員の規模からすれば、現行の9名(特任をのぞく)を11名に増加してもいいが、次回総会までの検討事項とする。
2.会則の整備
組織の整備に伴う変更、および現細則の不備などの問題点を洗い直し、12月までに現理事会案を固めて、ニューズレターで周知する。次期理事会の検討をへて、5月総会に提案する。

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日本中東学会第6回公開講演会「共存のイスラーム」

※本講演は終了しました。詳細は以下をクリックしてご覧下さい。

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日本学術会議公開講演会シンポジウム
「地域学の現状と課題」

→このシンポジウムは終了しました。講演報告はこちらをご覧下さい。

主催:日本学術会議太平洋学術研究連絡委員会地域学研究専門委員会
協力
日本学術会議太平洋学術研究連絡委員会・歴史学研究連絡委員会・東洋学研究 連絡委員会・文化人類学民俗学研究連絡委員会・人文地理学研究連絡委員会・政治学 研究連絡委員会・経済政策研究連絡委員会・地理学研究連絡委員会
協賛:日本中東学会、日本アフリカ学会、日本南アジア学会ほか
期日:2002年11月9日(土) 10:20~17:30
場所:東京 専修大学神田校舎7号館731教室(地下鉄九段下、下車)
プログラム
総合司会 辛島昇(大正大学文学部教授)
開会挨拶 河野博忠(日本学術会議第三部長、常磐大学国際学部教授)
メッセージ 押川文子(国立民族学博物館地域研究企画交流センター長)
第1部 地域学とは何か 10:35~12:00
司会:宇野重昭(島根県立大学長)
基調報告:板垣雄三(日本学術会議第一部長、東京大学名誉教授)
討論
第2部 (マルチ)ディシプリンから地域学へ 13:00~14:35
司会:原洋之介(東京大学東洋文化研究所教授)
発題:尾本惠市(桃山学院大学文学部教授),木畑洋一(東京大学大学院総合文化研究科教授),河野博忠(上記),桜井由躬雄(東京大学大学院人文社会研究科教授),野間晴雄(関西大学文学部教授),松原正毅(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
第3部 総合討論 総合的パラダイムを求めて 14:55~17:15
司会:板垣雄三(上記)・富永智津子(宮城学院女子大学教授、国立民族学博物館客員教授)
リードオフ:立本成文(中部大学国際関係学部教授),冨田正彦(宇都宮大学農学部教授),和田英太郎(総合地球環境学研究所教授),松浦啓一(独立行政法人国立科学博物館動物部室長),酒井啓子(日本貿易振興会アジア経済研究所地域研究第2部主任研究員)
自由討論
結語および閉会の辞 辛島昇(上記) 17:30終了
問い合わせ先
日本学術会議事務局学術課
〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34
Tel. 03-3403-1056 Fax. 03-3403-1982
http://www.scj.go.jp/

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第1回中東学会世界大会(WOCMES)速報

→この大会は終了しました。詳細はニューズレター92号をご覧下さい。

9月8日から13日の6日間、マインツ大学(ドイツ)を会場に、中東学会の第1回世界大会が開催された。主催者の発表によれば、52カ国2000名を越える参加者で、市内の博物館などでも関連する展覧会が開催され、地元の新聞は「マインツが近東のメッカになる」「オリエントがラインに来る」などと報じ、市をあげての歓迎となった。期間中、333の研究発表パネルを中心に、特別講演会、映画会、写真展、ブックフェアなどが開催された。

日本中東学会では、「Sufi Saints and Non-Sufi Saints」のパネルを組織するとともに、AJAMESをはじめとする日本の研究機関の出版物を展示・頒布するブースを設営した。ブースでは、イスラーム地域研究プロジェクト、アジア経済研究所、地域研究企画交流センターの刊行物を無料頒布したところ、連日大盛況となり、店番の担当者は、さまざまな質問に英語、アラビア語、トルコ語、ドイツ語などで答え、その応対におわれた。ブースの訪問者名簿は400名をこえ、大会事務局でも話題になっていた。とくに、これまで日本との交流の少なかった東欧やイタリアなどの研究者や大学院生が熱心に刊行物を眺めていた。学会では、AJAMESを展示販売するとともに、AJAMES総目次を含む学会およびAFMAの案内を英文で作成し、頒布した。AJAMESへの寄稿や年次大会への応募の方法を尋ねる研究者も多く、日本の研究状況を広く知らせることができた。これを機会として、日本の研究者、研究機関についての照会が増加すると予想されるが、そのような場合には、学会事務局から会員に情報提供をお願いすることになるので、ご協力をお願いしたい。

スーフィーと聖者をめぐるパネル(組織者:東長靖、赤堀雅幸会員)は、9人の報告(佐藤次高、東長、赤堀ほか)、2名のコメント(小松久男ほか)、そして総合討論というぎゅう詰めのプログラムで、4時間をこえる長丁場となったが、常時50名以上、のべ100名近くの参加者をあつめた。他の会場が概ね20-30名の参加者であったのに比し、人気の高いパネルとなった。本パネルの組織運営には、国際交流基金日欧国際会議の助成をいただいた。

また、SSRCが企画する世界の中東研究の現状サーヴェイについての運営会議およびパネルが行われ、加藤博会長ほか、佐藤次高前会長、臼杵陽、三浦徹の両理事が参加した。

このほか、池田美佐子、兼川千春、小島宏、酒井啓子、鈴木均、田村愛理がそれぞれの部会で研究発表を行い、森高久美子、森山央朗を含め日本人会員の参加者は総勢16名を数えた。以上の会員や若松大樹(上智大学大学院)さんにはブースの運営にもご協力をいただいた。盛りだくさんな大会の全容はとうていこれだけではお伝えできない。次号のニューズレターではWOCMES特集号を企画し、参加者に印象記の寄稿を依頼し、詳しい情報をお届けすることにしたい。(三浦 徹)

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寄贈図書

【単行本】
趙國忠 主編『簡明西亜北非百科全書(中東)』、中国社会科学出版社、2000年
Gustav E. von Grunebaum 著/嶋本隆光監訳/伊吹寛子訳『イスラームの祭り』(イスラーム文化叢書 5)、法政大学出版局、2002年
【逐次刊行物】
『現代の中東』No. 33, 2002, 日本貿易振興会アジア経済研究所

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ニューズレター(メールニュース、ホームページ)への寄稿

事務局では、国内・国外の研究集会の案内や参加報告など、ニューズレターの原稿を募集しています。 ご寄稿くださる場合は、電子メールまたは郵送にて、学会事務局宛にお送りください。 電子ファイルを添付していただけると、編集が効率的にできます。 次号92号は11月下旬の発行を予定しております。 また、学会メールニュース、ホームページへのご寄稿がありましたら、同じく事務局宛にお送りください。

事務局より

  • 5月の年次総会で理事会の宿題となった会則第9条(理事、会長の任期制限)改正については、理事会で、他の学会の規定なども調査し直し、知恵を絞って検討した結果、7月20日の第3回理事会報告にあるように、当面は本条項の改正を見送り、会務の理事による分掌体制を確立することを優先するとの結論に至りました。これについて、ご質問やご意見がある方は、お近くの理事や事務局にお知らせください。
  • ことしの夏休みは、8月のアジア中東学会連合北京大会、9月の中東学会世界大会と大きな行事がつづき、盆と正月が一緒にきた感じでした。理事や会員有志のご協力のおかげで、いずれも成功裡に終わることができ、9月某日ライン川のほとりで佐藤前会長の音頭で祝杯をあげました。もっとも、国際交流はますます活発かつ忙しくなるようで、学会や事務局の体制づくりが急務です。国際交流に役立ちたいという方、どうかご連絡ください。(三浦 徹)

日本中東学会事務局
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
お茶の水女子大学文教育学部
比較歴史学コース三浦研究室内
TEL & FAX :03-5978-5184
Eメール: james@cc.ocha.ac.jp
郵便振替口座:00140-0-161096
銀行口座:三井住友銀行渋谷支店
普通 No. 5346808