「イスラームの多様な貌(かお)
―共生のための理解をめざして―」

公開講演会の開催

地域研究コンソーシアム学会連携プログラム,九州大学イスラム文明史学研究 室などのご支援とご協力のもと,日本中東学会第21回公開講演会を下記の通り開 催いたします。

「イスラームの多様な貌(かお)―共生のための理解をめざして―」

日時
2015年10月4日(日)
13:00-17:00(12:30開場)
会場
九州大学箱崎キャンパス法文系共通講義棟101教室
(地下鉄箱崎九大前より徒歩7分;地図 http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki1.pdf(緑12番の建物)

IS(いわゆる「イスラーム国」)出現以降,世界のイスラーム主義運動は,以前にもまして理解不能で怖く見えるようになっています。同時に,日本に住む私たちが,にこやかに名所巡りやショッピングを楽しむイスラーム教徒の観光客,勉学や仕事のためにご近所に住む礼儀正しいイスラーム教徒の隣人と触れあう機会も,確実に増えてきています。立派な,そして周囲の環境と見事に調和したモスクが福岡(箱崎)に建てられてすでに5年以上が経ちます。イスラーム教徒の観光客の誘致に期待する声は,福博の実業界でも小さくないようです。

世界に17億人もの信徒がいるとされる宗教イスラームが,色々な場所で色々な貌(かお)を見せるのは当たり前のことでしょう。では,イスラームが持つ多様な貌には,実際にはどのようなものがあるのでしょうか。色々な意味でイスラームのことを知ることが大切になっているいま,イスラームが見せてきた,そしていままさに見せている多様な姿について,日本を代表する第一線の研究者たちと共に考えてみませんか。

日本中東学会では,九州大学イスラム文明史学研究室のご協力を得て,公開講演会「イスラームの多様な貌:共生のための理解をめざして」を開催します。豪華な講師陣が様々なタイプのイスラームのあり方について分かりやすくお話しします。多様な考えを持つ人々のより良い共生を考えるために,講演の中では,それぞれのタイプのイスラーム理解を持つ人々が非イスラーム教徒との関係をどのように考えてきたかにも触れることにしています。皆さんとともに,よりよい共生を目指してイスラーム理解を深める機会を持てることを関係者一同心待ちにしています。日曜日の午後,どうぞ足をお運び下さい。

プログラム
13:00-13:10
開会挨拶;主旨説明
13:10-13:45
青柳かおる(新潟大学准教授)
「イスラーム教徒のイスラーム理解:その多様な可能性」
イスラームの教義は聖典クルアーン(コーラン)にもとづいているわけですが,そのクルアーンをどう理解するかについては色々な可能性がありえます。そのような多様な可能性について,ハラールやジェンダーの問題に関する多様な理解などを例にとりながらお話しします。
13:45-14:20
東長靖(京都大学大学院教授)
「アッラーは世界の貌(かお)で現れる:スーフィズムの共生思想」
イスラームの重要な一側面であるスーフィズム(しばしばイスラーム神秘主義と呼ばれます)は,この世界のことを,唯一なる神が多様な貌をもってその姿を現したものであると考えます。そのようなスーフィズムは,他者とどのように関わろうとしてきたのでしょうか。
14:35-15:10
私市正年(上智大学教授)
「西欧との調和の可能なイスラーム:チュニジアの「アラブの春」への期待」
北アフリカのチュニジアには,穏健で調和的な志向をもつイスラーム理解の力強い伝統があります。それは,男女平等,人権,民主主義といった思想とも折り合いをつけようとするイスラーム理解です。このチュニジアの例をとりながら,西欧との調和を求める近代的イスラームについてお話しします。
15:10-15:45
山尾大(九州大学大学院准教授)
「政権を担うイスラーム主義,政権の打倒を目指す過激派イスラーム主義」
イスラーム法の施行を通したイスラーム的社会の実現を目指すイスラーム主義は,異教徒や西洋を敵視することもあれば,政権奪取を目指したり,同じイスラーム教徒への攻撃を行ったりすることもあります。イスラーム主義の歴史や思想を紐解き,その特徴をお話しします。
16:00-17:00
質疑・応答・討論など

講演会のポスターです

なお、講演のタイトルについては変更があり得ることをご了承ください。変更が出た場合は、このページでお知らせします。

※一般公開,無料

問い合わせ先 :
日本中東学会事務局 〒602-8580京都市上京区今出川通烏丸東入
同志社大学神学部 森山央朗研究室内
e-mail: james@james1985.org 電話:075-251-3358
主催:
日本中東学会
共催:
九州大学大学院人文科学研究院・文学部イスラム文明史学研究室, 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻, 上智大学アジア文化研究所, 東京大学東洋文化研究所, 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, 地域研究コンソーシアム, 京都大学地域究統合情報センター 
後援:
西日本新聞社