日本中東学会

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第7回日本中東学会奨励賞

(2019.7.4 更新)

第7回日本中東学会奨励賞の選考結果について

日本中東学会会長 大稔哲也

第7回日本中東学会奨励賞に関して、受賞論文、選考過程、受賞理由を報告いたします。
日本中東学会奨励賞選考委員会(東長靖第16期会長、栗田禎子第15期会長、近藤信彰『日本中東学会年報』第17期編集委員長)は、2019年5月11日、以下の論文を第7回日本中東学会奨励賞の受賞作とすることを決定いたしました。

OBUCHI Hisashi(大渕久志), “Fakhr al-Din al-Razi and Occult Science as Philosophy: An Aspect of the Philosophical Theology of Islam at the Beginning of the Thirteenth Century”, AJAMES, 34-1 (2018), pp. 1-33.

[受賞理由]
本論文は、ファフルッディーン・ラーズィーの哲学思想の魔術的側面に焦点を当て、従来のスンナ派神学と哲学の融合に大きな役割を果たしたとされるラーズィーの新たな側面を明らかにした論考である。本論文の問題設定、分析視点および実証方法は、イスラーム思想研究において、国際的にも十分に価値があると評価しうる論文である。よって本論文を第7回日本中東学会奨励賞として推薦いたします。